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完全禁煙の空間を求めて情報収集~求人情報から考える~受動喫煙|環境たばこ煙|

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先日、環境たばこ煙による受動喫煙症について書かせて頂きました。医療関係者でも、喫煙とPM2.5の関連性についてまだ余りご存じない方も多いようで、驚いております。

医療従事者は厚生労働省が施行する各種国家試験に合格し、その免許証を有する有資格者です。厚生労働省HPに記載のある情報であれば、真剣に話を聞いて下さるはずです。たとえ医師でも人の子、何でも知っている神様ではなく一人の人間です。健やかな生活を送れるよう、医師ー患者ともに二人三脚で努めていくパートナーです。

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今回は、確定申告で立ち寄った役場にハローワークの相談窓口があったので、いろいろな喫煙環境の確認にも使えるのでは…と思いつきました。

仕事を相談する場所ではありますが、雇用保険受給者資格証など確認を求められることなく、在職中の転職先さがしにも利用は可能です。また、ハローワークに赴けば、求職者登録をしなくても多くの情報を入手できます。もちろん、ネット環境さえあれば自宅でも検索することは可能ですが、求職者登録をしないと件数は制限されてしまいます。

最近、採用条件として非喫煙者のみ採用することにした企業も増えてきたことが話題になっていることもあり、近隣での求人情報を調べてみました。

求人情報の検索から、いろいろと考えさせられることがありましたので書いていきたいと思います。

禁煙の度合いにも幅がある

〝加熱式たばこは可〟とする自称禁煙店は論外ですが、

店舗内・屋内は禁煙という場所は増えてきました。しかし、出入口が喫煙所になっていれば出入りの際たばこ煙に暴露される可能性があり、別途喫煙所が設けられていれば喫煙直後の方と席が隣り合う場合もあります。そして、従業員ともなれば喫煙所の清掃もしなければなりません。そのため、最近では屋内のみならず、敷地内禁煙とする店舗や会社なども少しずつ増えてきています。

また、禁煙の空間なはずなのに、従業員のタバコの臭いなど気になったことはありませんか?

従業員全員に喫煙者か確認するなど不可能ですし、そこまでする意義があるかも分かりません。しかし、保育園や学習塾など子供と接する職業については、意外と気になる方も多いようです。非喫煙者のみ採用や、就業時間は禁煙などの対応をとる会社であれば、安心する親御さんも多いといえます。




非喫煙者のみ採用と公表している企業はまだ少ないですが、間違いなく消費者から選ばれる企業になるだろうと思いますし、この人手不足の中で今後の人員確保にも重要になってくると思います。

ハローワークで求人検索

試しにハローワークのパソコンで求人検索をしてみました。

キーワードは、「禁煙」「非喫煙」とすると良いでしょう。 「喫煙」とすると、喫煙所などの清掃会社が多くヒットしてしまいます。

「(1)~(3)のいずれかに一致する」を選択します。 すると、検索結果一覧が表示されます。

意外や意外、

医療職などに偏った結果となると思っていましたが、やはり時代は動いているなと感じました。

まず、病院 について。

特に、禁煙治療も行っている病院については、病院の敷地内禁煙は絶対条件です。以前、禁煙外来を設けながら職員らが敷地内で喫煙を繰り返し、保険適用と認められる基準を満たさなかったために診療報酬を返還することになった病院がありました。たしかに、負担割合のみ支払い税金で保険診療を受けられることを考えれば、施設基準を満たさない病院の診療報酬は認められませんね。

しかし、すべての病院にが敷地内禁煙という訳ではありません。保険を使って禁煙治療を行える病院についての話です。

保育士 の求人。

保育士さんは、お子さんを抱きかかえたり接触が多いお仕事だけに、非喫煙者の方が安心するのではないでしょうか。保育士さんは責任も重く、ハードな割に賃金も安いということで、なかなか人員確保が難しいとは言われていますが、「就業時間は禁煙」や「休憩中の喫煙も不可」とあると大切なお子様を預かる仕事として真摯に受け止める姿勢が伺えます。もちろん、当然のこととして保育士採用をしてる園はたくさんあると思いますが、保育士不足と言われる状況でなかなか貫けなくなっている園もあると思われます。

学習塾 の求人。

こちらもお子さんと接するお仕事です。夜遅くまで大切なお子様を預かること、学校だけでなく塾でも頑張るお子様の健康を考えるとなると大事なことですよね。また、進学を真剣に考えている学生に、よからぬ影響があるかもと心配になる親御さんもいるのではないでしょうか。




歯科衛生士美容師 さんの求人。

お客さんとの距離が近い職業です。どうしても顔の距離感が近いので、タバコの臭いでせっかくのリラクゼーションタイムも苦行となります。また、喫煙は歯周病などの口腔内の歯周組織にも悪い影響があり、タバコの臭いのする方に治療をしてもらったり、歯周ケアのアドバイスをもらうのは何とも不信感にかられます。そして喫煙は美容にも悪いといわれているにもかかわらず、顔の近くで頭皮管理やメンテナンスなど〝美〟について語られても、タバコの臭いが気になって仕方ありません。

フィットネスクラブ の求人。

こういった健康維持を目的とした施設も、求人がありました。見た目たけでなく、カラダの内側からも〝健康美〟を目指すお客様に、タバコ臭い方が健康補助食品を勧めても説得力はありません。マンツーマンなどの個別指導でも、固定客をつかめない可能性も高いと思われます。

タクシー会社 の求人。

最近では禁煙タクシーを良く見かけるようになってきました。しかし、車内で吸わなければよいだろうと軽く考えるタクシードライバーの方も多いように見受けられます。喫煙ドライバーは何も感じないかもしれませんが、ずっと乗っていらっしゃるタバコの臭いは簡単には落ちないものです。好印象のタクシードライバーには、固定客も得やすいです。ドライブテクニックも大事でしょうけど、一緒に車内で心地よく過ごすことも大事なことだと感じます。

不動産会社マンション管理人 の求人。

こちらは意外に感じました。想像するに、不動産仲介では社用車で物件を案内される際のタバコの臭いや、新築物件なのに喫煙者が出入りしていたことでクレームがあったのではないでしょうか。また、マンション管理はそのマンションの共有部分の管理もしなくてはならず、住空間にたばこ煙をまき散らしたりするのは多くの住民からして見れば面白いことではありません。

他にも、客からのクレームを受け経営者も含め社員全員に勤務禁煙を義務付けたメガネ会社 や、香りを大事にする珈琲専門店飲食店 なども。禁煙の条件に絞って検索をかけた求人情報から、いろいろなことを考えさせられました。

求人情報を集めてみるだけで、御ひいきに利用したいタクシー会社や珈琲専門店を見つけることもできました。

ほんの興味本位で調べてみたことですが、やはり非喫煙者のみ採用とする会社が多くなってきているのは本当のようです。

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