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香害とは|定義について~対処しないとどうなる?正しく知ろう

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最近、「香害」という言葉が広がりつつあり、社会問題化しています。

文字から「香り」を連想させ、日本で「香り」には良いイメージしか持たないため、健康被害を訴えても相手が全く取り合わない、それどころか切実の症状を訴えた側が「我慢が足りない」「個人のわがままだ」「逆スメハラだ」とさらに立場を追いやられることさえあるという現状です。

香りによる公害...これを『香害』と呼ぶようになったが、将来的に「化学物質過敏症」患者増加の序章にすぎないと指摘されています。

化学物質過敏症☜」ときくと、化学物質恐怖信仰の方と勘違いされやすいのですが、2009年に日本でも病名登録された紛れもない病気です。〔化学物質過敏症支援センター;http://www.cssc.jp/

 

「香害」を感じ体調に変化を自覚してる方、実はもう 化学物質過敏症予備軍 だと危機感をもちましょう。

また、ご自身は香りを害と思っておらず、好みの香り製品を使っていたとしても突然発症してしまう可能性もあります。

家族や友人、職場の同僚だけでなく、動物にとっても有害なため大切なペットを失くしてしまったという話まであります。

「新しい公害」と言われているように、まだまだこれから弊害も明らかになってくるだろうと考えられます。

既に欧米・欧州・豪州が「予防が原則」として動いているように、『治療方法も確立されていない・法規制もされていない』ことから考えると、日本では個人でしっかり対策をしていくよりほか方法はありません。

日本消費者連盟によると...

香害とは:

柔軟剤、消臭除菌スプレー、制汗剤、芳香剤、合成洗剤などの強い香りを伴う製品による健康被害のこと。体臭は含まない。

よく槍玉に挙げられるのが、腋臭などの体臭です。

体臭は何十mも先の人間にまで届くことはあまりなく、また、不快に感じたとしても何週間も寝込んでしまうということはありませんし、衣服に何カ月もニオイが残ることもありません。

特に、高残香性の柔軟剤や合成洗剤などについては、衣替えの際に久しぶりに出した衣類でさえ香りが持続しています。

また、同じ空間にいた人や物・壁などに香りが移り、何にでも吸着しやすいように合成されており、それは日本古来の残り香・移り香とは全く異なるメカニズムです。

腋臭であれば治療を受けることができますが、着香製品により健康被害を被ってしまった場合、重症化を抑えることはできても完全に治癒させることは今時代の医学ではできません。

体調不良の原因は合成化学物質

身の回りのものは、すべて化学式に書き表すことができます。

強いて挙げるならば、水も ≪H2O ≫化学組成式で表すことができますが、人間が学問としての便宜上その成り立ちを表記するために当て込んだものであり、人為的に合成した化学物質ではありません。

一方、医薬品などについても合成化学物質ではありますが、薬効や副作用はもちろんのこと、吸収過程・代謝経路・分布容積・半減期(消失速度の目安の1つ)など人体への影響を細かく分析され、用法用量などを守れば使用が認められた化学物質です。

しかし、日用品・雑貨類はどうでしょう?

人間が口にする(食べる)ものではないため、安全性を細かく試験することはありませんし、そのため規制するに至るまで難しい道のりをたどることになります。

何より、口から摂取するものよりも、 呼吸から吸収する合成化学物質 を安易に考えてしまいがちではないでしょうか。

※化学物質過敏症の原因となる物質の摂取経路は、吸入呼吸)によるものが80%以上、次いで経口(食物・水と一緒に)が十数%、経皮が僅かとされています。

何かしらのニオイを感じ取った時点で、揮発している物質を鼻から吸い込んでいることになります。(香りを感じない成分もあれば、微量すぎて感覚閾値に達しないものまで。)

日用品に含まれる香料は、合成化学物質です。

成分表示義務はなく〝香料〟とのみ記載されていても、数~何十種類もの合成香料を複数組み合わせて製造されています。企業独自に設けた基準でしか安全性を検討しておらず、情報公開されていないので第3者が確認することもできません。

自然界にある天然の物質であったとしても、危険な物質は多々あります。そして天然の香料でっても、嗅覚を刺激している時点で何かしらの作用があることを念頭に置かなければなりません。

「香り」には良い作用しかないと思われがちですが、アロマが医薬品として強く規制されている国もあるほどです。思いもよらない作用をもたらす可能性があるため、安易に他人に嗅がせる(吸引)させることのないよう注意しなければなりません。

また、香りの有無にかかわらず無臭であっても、吸引すると死につながる物質も存在することを改めて認識する必要があります。

つまり、

「香害」とは規制されていない揮発性有機化合物による健康被害である、と言い換えることができます。

日本人は、吸い込む空気による影響を甘く考えているように感じます。

例えば日本では、未だに受動喫煙問題について対策を阻止しようとする動きさえありますよね。

環境たばこ煙は、煙が見えず、臭いが消えたと感じても有害物質が呼気から検出され、衣服や壁にも付着した有害物質を吸い込む3次喫煙も問題視されていますが、日本ではまだ2次喫煙防止のための対策すら思うように進んでいない現状です。


化学物資過敏症を発症する前に

以前は、シックハウス症候群シックビルディング症候群)の発症者が化学物質過敏症に移行し重症化するという報告の方が多くありました。

今では、その原因のホルムアルデヒドやトルエン等の揮発性有機化合物(VOC)だけでなく、人工香料や消臭剤・除菌成分なども合わさり、学校に通いたくても通えないシックスクール問題も急増しており、その対策は急務となっています。

環境たばこ煙についても以前より指摘されているように、ホルムアルデヒドなどもちろん含まれており、加熱式たばこや電子たばこからも次々に発がん性物質の検出が相次いでいます。

たばこ煙には、粒子状物質もガス状物質、放射性物質も検出されています。市販の空気清浄機で粒子状物質サイズ程度のものを除去できたとしても、ガス状物質までは対応できません。

受動喫煙症から、化学物質過敏症に移行し重症化することも最近は多くなってきました。

危険な有害物質を含む商品が日本の市場に出回っているはずがない!?…と思われる方も少なくないでしょう。

しかし、「香害」という問題の先には、「新しい公害」を超えて化学物質過敏症が国民病になる可能性もあることを思い改め直すいい機会かもしれません。

完全に化学物質を避けて暮らすことはできませんが、不必要な合成化学物資を安易に身の回りに使用せず、「予防が原則」を心がけていきましょう。


柔軟剤・洗剤の臭いの落とし方|香り付き&消臭殺菌ブームは迷惑!!|香害|スメハラ|




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